ドローン空撮の依頼先は、専門の空撮業者・映像制作会社・個人パイロットの3タイプに分かれます。費用感・対応範囲・手続きの負い方がそれぞれ異なるため、撮影目的と予算を整理してから依頼先を絞ると、発注後のすれ違いを減らせます。
依頼先の3タイプと向き不向き
空撮専門業者は、国土交通省への飛行許可申請から撮影・納品まで一括で対応するケースが多く、手続き面を任せられます。航空法に精通したオペレーターが操縦するため、許可が必要な都市部ロケーションや立ち入り制限のある場所でも対応できる点が強みです。費用は個人パイロットより高くなりますが、保険加入・許可申請込みで依頼できます。
映像制作会社は、ドローン撮影を手法の1つとして持っているところがあります。空撮と地上撮影・インタビューを組み合わせた企業PR・不動産紹介・工事記録などを1本の動画にまとめたい場合は、制作会社への一括依頼が適しています。
個人パイロット(フリーランス)への依頼は、楽天ドローンゲートウェイをはじめとするマッチングサービスを通じて手配できます。費用を抑えられる反面、飛行許可申請が依頼者負担になるケース、機材トラブルや天候変化への対応が業者より手薄になるリスクを自分で負います。記念撮影や許可不要のロケーションでの写真撮影なら価格優位がありますが、商業利用や許可申請が必要な場所では空撮専門業者を選ぶのが無難です。
| 依頼先 | 向いているケース | 費用感 |
|---|---|---|
| 空撮専門業者 | 許可申請が必要な都市部・法人案件 | 中〜高 |
| 映像制作会社 | 空撮と地上撮影を組み合わせた動画制作 | 中〜高 |
| 個人パイロット | 記念撮影・許可不要な郊外での写真撮影 | 低〜中 |
費用の目安
各社の公開料金から見た費用の目安は下記のとおりです。フライト時間・出張費・編集の有無で金額は変わります。
| 撮影内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 写真撮影のみ(素材納品) | 3〜6万円前後 |
| 動画撮影のみ(RAW素材納品) | 6〜15万円前後 |
| 動画撮影+簡易編集 | 15〜30万円前後 |
| 複数日撮影・本格編集込み | 30万円以上 |
上記はあくまで公開料金の横断比較から見た目安で、撮影場所が遠方の場合の出張費や4K撮影・複数機材の使用などで追加費用が発生します。映像制作全体の費用内訳は映像制作の費用相場ガイドでまとめています。
依頼前に確認すべき許認可
航空法の定める条件に該当する場所では、国土交通省への飛行許可(または承認)が必要です。次のケースは特に確認が必要です。
- 人口集中地区(DID地区)の上空
- 空港・ヘリポートの周辺制限空域
- 夜間飛行・目視外飛行
- イベント会場など人が集まる場所の上空
空撮専門業者の多くは包括飛行許可を取得済みで、依頼者が申請を別途行う必要はありません。個人パイロットへの依頼では申請が依頼者側になることがあるため、契約前に確認してください。
撮影場所が公園・河川敷・私有地の場合は、管理者(自治体・国土交通省の河川管理部門・土地所有者)への申請も別途必要です。これらの許可取得には数週間かかることがあるため、撮影予定日から逆算して早めに動きます。
依頼の流れ
楽天ドローンゲートウェイの案内にある通り、「依頼内容の確認→下見→飛行許可の申請」など事前工程があるため、依頼から撮影まで1〜2週間を見込んでおく必要があります。
撮影目的と場所を先に整理する。 何のために空撮するか(企業PR・不動産・工事記録など)と、撮影場所の住所・環境(都市部か郊外か)をまとめてから業者に問い合わせると、やり取りが減ります。
見積もりは同じ条件で複数社に依頼します。フライト時間・納品形式(動画の解像度・ファイル形式)・許可申請の担当・悪天候時のキャンセルポリシーを揃えて比較するとわかりやすくなります。
撮影場所が公有地や私有地の場合は、業者への依頼と並行して管理者への申請を進めます。申請が間に合わないと撮影日の変更が必要になるため、余裕を持って動きます。
業者を選ぶ際の確認ポイント
賠償責任保険に加入しているかを確認する。 ドローンは飛行中の機体落下・衝突により第三者に損害を与えるリスクがあります。業務用の賠償責任保険に加入している業者を選ぶのが基本です。
ポートフォリオも必ず確認します。不動産の空撮実績と、工場・建設現場の記録撮影では求められる技術と段取りが異なります。自分の撮影目的に近い実績があるかどうかを見てから依頼先を絞ります。
天候不良時のキャンセル・リスケジュールのポリシーは、費用の扱いも含めて事前に合意しておきます。屋外撮影は天候に左右されやすく、契約後に確認するとトラブルになりやすい項目です。
依頼先となる動画・映像制作会社を探したい場合は、動画制作会社を探すから探せます。会社の比較ポイントについては失敗しない動画制作会社の選び方もあわせて確認してください。



