ノウハウ

展示会の動画制作を外注する方法【2026年】|発注フロー・費用・制作会社の選び方

展示会向け動画制作を外注する手順を整理。発注タイミング・RFPの書き方・費用内訳・制作会社の選定基準を担当者目線で解説します。

展示会で流す動画を外注するとき、「何を・いつ・どの会社に頼めばいいか」で最初に戸惑います。展示会動画には通常の企業PRとは異なる要件があり、スケジュールも特殊です。ここでは動画制作を展示会に初めて活用する担当者が迷いやすいポイントを、発注の流れに沿って整理します。

発注前に決めておくこと

制作会社へ問い合わせる前に、動画の「役割」と「本数」を決めておきます。

展示会ブースで使う動画は、目的によって必要な尺と設計が変わります。ブース前を歩く人の視線を引く集客用(アテンション)動画は15〜30秒のループ再生が基本で、音なし環境でも伝わるテロップ主体の構成になります。ブース内で製品・サービスを説明する動画は1〜3分が多く、機能や導入事例、数値実績を整理して入れます。

どちらを何本作るかが決まらないと、見積もりを取っても比較できません。「足止め用1本+製品説明1本」のようにシンプルに定義してから問い合わせると、提案の精度が上がります。展示会動画の役割設計の詳細は展示会動画の作り方にまとめています。

RFPの書き方

相見積もりを取るとき、次の5点を1枚に整理したRFP(提案依頼書)を各社に送ると、提案のバラつきが減ります。

  • 展示会の名称・会場・開催日
  • ブースのサイズ、モニターのインチ数・設置場所、音出しの可否
  • 動画の役割と希望尺(「足止め用30秒ループ1本+説明用2分1本」など)
  • 参考にしたい動画のURL
  • 予算の上限と納品形式(MP4、推奨解像度)

これだけ揃っていると、制作会社は初回から具体的な見積もりを出せます。「まず相談」で曖昧なまま問い合わせると、実際の費用が提案後にかなり変わることがあります。

発注スケジュールの基本ライン

展示会本番に間に合わせるには、開催3ヶ月前に動き始めるのが現実的な目安です。各フェーズにかかる時間の目安を下の表にまとめました。

フェーズ所要期間の目安
RFP作成・複数社への問い合わせ・比較・発注先決定2〜3週間
脚本・コンテ・演出プラン確認1〜2週間
撮影(撮影がある場合)1〜3日
編集・初稿提出1〜2週間
修正ラウンド(2〜3回分)1〜2週間
最終確認・納品・実機テスト・搬入準備1週間

撮影を伴う場合は撮影場所の段取りと天候リスクが加わるため、余裕がない日程では対応が難しくなります。「展示会2週間前に思い立った」という相談を受ける制作会社は多く、その場合は既存素材の再編集のみ対応できる、ナレーション収録が省略になる、などの制約が生じやすいです。

費用の目安と予算のかけどころ

展示会動画の制作費は何を作るかで変わります。参考として、よくある構成の費用感を整理しました。

動画の種類・構成費用の目安
既存素材の再編集+テロップ追加(30秒程度)15〜30万円前後
新規撮影を含む製品紹介・会社紹介(1〜3分)30〜80万円前後
3DCG・アニメーションを使った構成50〜150万円前後

制作会社の価格帯や条件の違いが見積もりに大きく影響するため、同じ仕様で3社以上に見積もりを取り、含まれる範囲(撮影日数・修正回数・ナレーション収録の有無)を揃えて比較します。費用の内訳の読み方は映像制作の費用相場ガイドで解説しています。

既存の会社紹介動画や製品PRの素材がある場合は、展示会向けに再編集するだけで費用を大幅に抑えられることがあります。問い合わせ時に「既存素材を活用できるか」を確認するのが手間と予算を両立させるポイントです。

次の展示会でも流用できる設計にする

一度作った動画を次の展示会でも使い回すには、制作段階でひと工夫が必要です。

動画の中に「○○展2026」「開催日:10月12日」のような固有情報を入れると、次のイベントで使えなくなります。制作時に汎用版(固有情報なし)と特定イベント向けのテロップ差し替えバージョンを両方納品してもらっておくと、次回は差し替え費用だけで済みます。

この「差し替え前提での設計」は初回発注時にリクエストしておく必要があります。後から追加すると別途費用が発生することが多いため、RFPに一言加えておくと交渉しやすくなります。

制作会社の選び方

展示会・イベント動画の制作実績がある会社かどうかを最初に確認します。展示会向け動画は、通常のウェブ広告や採用動画とは異なる要件(音なし設計・ループ再生・大型モニター対応)があり、実績の有無で初回提案の精度が変わります。

見積もり時に確認しておきたい主な条件を挙げます。修正回数が含まれているか(2〜3回が標準的)、著作権と二次利用の範囲(次の展示会での流用可否)、担当者の返信速度(修正対応のスピードが制作スケジュールに直結します)——この3点は後から確認すると条件変更を求めにくくなるため、発注前に書面で確認します。

動画制作会社ナビでは全国122社を用途別・対応ジャンル別に整理しています。展示会・イベント動画の実績で候補を絞り、相見積もりの送付先を探せます。

よくある質問

Q 展示会の動画制作はいつ発注すればよいですか? +
A

開催3ヶ月前が目安です。企画・ヒアリング・撮影・編集・修正・納品のサイクルに最低8週間かかるケースが多く、3ヶ月あれば修正ラウンドを複数回経ても余裕をもって対応できます。展示会2週間前の発注では、撮影日程が合わない・修正時間が足りないリスクが高くなります。

Q 展示会の動画制作費用はどれくらいですか? +
A

既存素材を再編集するだけなら15〜30万円前後が多く、新規撮影を伴う製品紹介動画では30〜80万円、3DCGやアニメーションを使う場合は50〜150万円以上になります。費用は撮影日数・出演者・修正回数の条件で変わるため、同じ仕様で複数社に見積もりを取って比較するのが基本です。

Q RFP(提案依頼書)には何を書けばいいですか? +
A

①展示会の名称・会場・開催日、②ブースのサイズとモニター環境(音の可否を含む)、③動画の役割と希望尺、④参考動画のURL、⑤予算上限と納品形式(MP4・解像度)の5点が最低限必要です。この5点が揃うと、制作会社は初回から現実的な提案を出しやすくなります。

Q 展示会ごとに動画を一から作り直す必要がありますか? +
A

必ずしもそうではありません。制作時に展示会名・日付が映像に入らない汎用版と、イベント専用の差し替えバージョンを両方納品してもらっておくと、次の展示会でテロップ差し替えだけで流用できます。最初の発注時にその旨を制作会社に伝えておくと、追加コストを抑えられます。

Q 展示会動画の制作を内製するか外注するか迷っています。 +
A

ブース前の集客を本来の目的とするなら、外注の方が効果的なケースが多いです。音なし設計・ループ再生・大型モニター対応など展示会特有の要件があり、映像編集ソフトの操作スキルだけでは対応が難しいことがあります。費用を抑えたい場合は、素材撮影を社内で行い、編集だけを外注するハイブリッドを検討する価値があります。

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