インタビュー動画の撮影を外注する場合、各社の公開料金をもとにすると1カメラ・撮影のみで3〜8万円前後、撮影+編集で8〜25万円前後が目安です。費用の幅を決めるのはカメラ台数・照明の有無・スタジオかロケかという条件で、これを事前に整理してから見積もりを依頼すると複数社の比較が具体的になります。
インタビュー動画の主な用途
インタビュー動画が活用される場面は、大きく採用・コーポレート・顧客事例の三種類です。
採用用は求職者向けに社員の声を届けることが目的で、採用サイトやYouTubeに掲載します。社員が自分の言葉で語ることで、テキスト情報だけでは伝わりにくい社風や職場環境を補えます。撮影の際は出演者の発言を引き出すインタビュアーの役割が品質に直結するため、ディレクション経験のある制作会社を選ぶと仕上がりに差が出ます。
コーポレート用は代表インタビューや事業紹介を目的とします。企業のブランドイメージを映像で伝えるため、照明・背景・音声の品質を高める必要があります。スタジオ撮影を使うケースが多く、費用は上がりますが、視聴者への印象管理がしやすくなります。
顧客事例(お客様の声)は導入効果を紹介するためのインタビューで、BtoB企業のサービスページや提案資料に使われます。出演者の信頼感を自然に引き出すカメラワークと、発言の要点を整理した編集が求められます。
用途によって求められる品質水準と予算感が変わるため、依頼前に「どこで・誰向けに使うか」を決めておきます。
撮影品質を左右する条件
インタビュー動画の仕上がりは、撮影環境の設計で大きく変わります。
**照明(ライティング)**は視聴者の第一印象に直接影響します。自然光のみの室内撮影では、時間帯によって光量が変化して映像に一貫性が出ません。定常光や三点照明を扱える制作会社に依頼すると、安定した明るさと出演者の顔の立体感が確保できます。
音声は「聞き取りやすさ」が最優先です。ラベリアマイク(衣服に付けるクリップ型)かガンマイクを使うと、空調音や環境ノイズが入りにくくなります。カメラ内蔵マイクのみで収録するロケでは、室内の反響音が問題になりやすいため、制作会社が外付けマイクを持ち込むかどうかを問い合わせ時に確認します。
構図はカメラ台数によって選択肢が変わります。1カメラは費用を抑えられますが、撮影できるのは出演者の返答シーンのみです。2カメラ以上の構成にすると、インタビュアーの相槌や切り返しを挟めるため、視聴者が見続けやすい編集になります。
費用の目安
各社の公開料金をもとにした費用の目安です。カメラ台数・照明の有無・ロケかスタジオかによって変動します。
| スコープ | 費用目安 | 変動する主な要因 |
|---|---|---|
| 撮影のみ(1カメラ) | 3〜8万円前後 | 出張費・撮影時間・機材費 |
| 撮影+編集(1〜2カメラ) | 8〜25万円前後 | カメラ台数・テロップ量・修正回数 |
| スタジオ撮影+フル編集 | 20〜50万円前後 | スタジオ費・照明スタッフ・セット費 |
出張費は関東・関西の主要都市圏を対象に無料としている会社がある一方、地方開催の場合は交通費・宿泊費が別途発生します。見積もり依頼時は会場の所在地と出張費の扱いを確認します。
映像制作全般の費用の考え方は映像制作の費用相場ガイドで解説しています。
依頼から納品までの流れ
外注でインタビュー動画を制作する場合の標準的な流れです。
まず目的・用途・出演者・使用媒体を整理します。採用サイト向けか、コーポレートサイト向けか、SNS向けかによって動画の尺やテイストが変わります。編集後のファイル形式や解像度の指定がある場合は、この段階で確認します。
次に撮影場所と日程を決めます。オフィスや会議室でのロケでは、撮影当日のスペース確保と周囲の騒音対策が必要です。スタジオ利用を希望する場合は、制作会社がスタジオを手配するケースと、依頼者が別途確保するケースがあるため、問い合わせ時に確認します。
制作会社への見積もり依頼では、撮影場所・カメラ台数の希望・編集の有無・動画の想定尺と用途・納品形式を揃えて3社以上に同条件で問い合わせます。提示金額に差がある場合は、スコープに含まれる内容の違いを確認します。
契約後の事前打ち合わせで、質問リスト・当日の進行スケジュール・出演者のプロフィールを共有します。制作会社によっては、撮影前に出演者への説明サポートや短いリハーサルを行う場合もあります。出演者が緊張しやすい場合はあらかじめ伝えておくと、撮影前の準備時間を確保してもらえます。
修正回数と著作権の扱いは契約書で確認します。納品後に動画をSNSへ転載したり、提案資料に埋め込んだりする可能性があるなら、利用権の帰属先を依頼者側にしておきます。
納品後は音声レベル・テロップの正確さ・指定したファイル形式を確認して受け入れます。
制作会社を選ぶポイント
用途に近い実績があるかを確認します。採用動画・代表インタビュー・顧客事例など、依頼内容と同種の実績を公開している制作会社を選ぶと、ディレクションの方向性が合わせやすくなります。ポートフォリオ動画を実際に視聴して、音声の明瞭さとカメラワークのバランスを確認します。
音声収録の機材と方法を問い合わせます。外付けマイクを使うか、どのマイクタイプを使うか、ロケ先の音環境を事前に確認するかどうかを聞くと、音声品質への意識が把握できます。
出張費の扱いと対応エリアを見ます。関東・関西などの主要都市圏では出張費を無料とする会社がありますが、地方開催の場合は交通費・宿泊費が別途発生します。見積もりの段階で出張費込みの総額を提示してもらいます。
制作会社の比較・検索は動画制作会社ナビから行えます。会社選びの手順は失敗しない動画制作会社の選び方を参考にしてください。
採用目的でインタビューを活用する場合は採用動画の作り方も参照してください。
発注前に準備するもの
制作会社への問い合わせ前に揃えておくと、見積もりが具体的になります。
- 動画の用途・使用媒体(採用サイト・コーポレートサイト・SNSなど)
- 出演者の人数・肩書き・撮影予定の人数
- 撮影場所の候補(ロケ先またはスタジオ利用希望)
- 希望するカメラ台数
- 動画の想定尺(1分・3分・5分など)
- 編集の希望(テロップ・BGM・カットのみなど)
- 納品希望のファイル形式・解像度
- 公開予定日と予算の目安



